引渡し、決済をおこなう
《この章では・引渡し決済日の場所・必要なもの・当日の流れについて解説します》
■引渡し決済 場所
・買主が住宅ローンを利用する場合
指定の金融機関で行われます。
・現金の場合
金融機関または不動産会社で行われます。
■引渡し決済日に必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 住民票
- 印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)
- 実印
- 認印
- 土地、建物登記識別情報(権利書)
- カギ(中古住宅、マンションの場合)
- 建築確認証、設備関係説明書など買主に引き継ぐ資料等(中古住宅、マンションの場合)
- 境界確定書または境界の覚え書きなど買主に引き継ぐ資料等
- 通帳、通帳印
- 引渡し決済当日の必要経費(不動産仲介料、司法書士費用など)
- 戸籍謄本
- 固定資産税評価証明書
※上記必要なものは、不動産取引によって変化します。
■引渡し日にすること
売却価格から手付金を差し引いた残代金を受領し、固定資産税や管理費等を日割り計算し受領します。
不動産会社に仲介手数料の残金、司法書士へ登記費用を支払い決済完了です。
売却物件に住宅ローンが残っている場合は、決済の前に抵当権抹消準備をし、決済日に同時に返済が行われます。
■引渡し決済当日の必要経費
- 不動産会社へ不動産仲介手数料の残金
〈例〉仲介手数料金額80万円契約時40万円支払い済みの場合
引渡し決済日に残代金40万円の支払い
※不動産仲介手数料の計算は【物件価格×3%+6万円+消費税】速算法(売買価格400万円以上) - 司法書士へ抵当権抹消登記費用※売却物件に抵当権が登記されている場合に係る費用
・登録免許税
不動産一筆につき1000円
・事前調査費用
不動産登記内容を調査するための費用。不動産一筆につき335円
・謄本取得費
一筆600円オンライン取得費500円
・司法書士報酬10,000円~15,000円
不動産仲介料や抵当権抹消登記費用などの不動産売却に関する手数料費用について、より詳しく知りたい方はこちらから↓
引渡し当日の流れ |
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司法書士が登記関係の書類確認 |
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司法書士が登記関係の書類に不備がないことを確認し、銀行に買主の住宅ローン融資実行を伝える。 ※融資実行とは、銀行から住宅ローンで借りた金額が買主の口座に振り込まれること |
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買主から売却価格の残代金受領する。※住宅ローンが残っている場合は、同時に返済が行われます。 |
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住宅ローン返済後、抵当権抹消手続きを行う |
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固定資産税や管理費等を日割り計算し受領します。 |
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不動産会社に仲介手数料の残金支払い。司法書士へ登記費用を支払い。 |
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買主へ鍵や設備書類などを引き渡す。 |
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引渡し決済完了 |